2005年2月26日(土)「しんぶん赤旗」

元朝鮮「挺身隊」 「このまま死ねない」

三菱・国会へ要請


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李会長らの訴えを聞く吉川参院議員(奥)=25日、東京・千代田区

 「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊訴訟」の原告らは二十五日、前日の名古屋地裁での不当判決を受け上京し、国会、三菱重工本社などで交渉や要請を行いました。

 三菱本社との交渉では、内河恵一弁護団長が「裁判以外の解決方法もある」として、和解などの早期解決を要求。原告、遺族らはそれぞれ、戦前、戦後に受けた被害について訴えました。

 三菱交渉の前には、本社玄関前で弁護士が判決について説明。朴海玉(パク・ヘオク)さん(74)が「このまま死んでいくことはできない。第二次世界大戦の過ちを認めずに世界に認められることはない。私たちは胸が張り裂けそうな悔しい思いのまま韓国に帰ることになる」と語りました。

 午後からは首相と国会議員に要請。同訴訟の代表で太平洋戦争犠牲者光州遺族会の会長でもある李金珠さん(84)は、被害者が高齢化しており、早期解決が求められることを訴え、協力を要請しました。

 日本共産党の吉川春子参院議員は「これまで戦争被害を受けPTSD(心的外傷後ストレス障害)などになられた多くの方を見てきました。引き続き頑張っていきたい」と答えました。



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