2005年2月25日(金)「しんぶん赤旗」

拉致問題で北朝鮮が「回答」

日本政府 改めて真相究明求める


 北朝鮮は二十四日、拉致被害者横田めぐみさんの「遺骨」が別人のものだったとする日本政府の鑑定結果を「ねつ造」だとする同国の主張に日本側が反論(十日)したことについて、北京にある大使館を通じ「回答」を伝達してきました。日本の外務省が同日、外務報道官談話を発表し、明らかにしました。

 外務報道官談話によると、北朝鮮側は「回答」の中で「日本側の反論は科学的な論証が欠如しており、絶対に受け入れられない」「この問題について日本政府と議論する考えはない」と表明。横田めぐみさんの「遺骨」の遅滞ない返還と責任者の処罰を求め、日本政府の「厳しい対応」に合わせて行動措置を選択するとしています。

 「回答」に対し外務報道官談話は、昨年十一月の日朝実務者協議で北朝鮮側から提示された情報・物証について、日本側の精査結果を昨年十二月に伝え、抗議をして以来、「迅速かつ納得のいく対応」を求めてきたことを指摘。「今般の北朝鮮側の対応は、このようなわが方の求めに応じるものでは全くない」と批判しています。

 その上で、日本政府として生存する拉致被害者の即時帰国と真相究明を改めて求めるとともに、北朝鮮側が今後も引き続きこうした対応に終始する場合には「厳しい対応」を講ぜざるを得ないと表明。北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議についても、同国が早期かつ無条件に復帰し、問題解決のために前向きな対応をとることを強く求めています。



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