2005年2月24日(木)「しんぶん赤旗」

自民政治家のパーティー券 西武系政治団体が購入

森、橋本氏の名も


 西武鉄道グループの中核会社コクドの常勤監査役が事務担当者を務める政治団体がプリンス系ホテルで資金集めパーティーを開く自民党の派閥や政治家のパーティー券を購入していたことが分かりました。


一覧表:奉仕会にパーティー券を購入してもらった政治家・自民派閥

 この政治団体は東京・港区芝公園四丁目にある財団法人三康文化研究所内に事務所を置く「奉仕会」。西武グループの社是とされる「感謝と奉仕」にちなんで命名されたもの。もともとは、同グループの創業者で、自民党議員だった堤康次郎元衆院議長(故人)の言葉です。政治団体として設立されたのは、ロッキード事件が発覚した一九七六年二月五日。

 「奉仕会」の政治資金収支報告書によると、別表のように、二〇〇三年は組織活動費(渉外費)名目で、森喜朗前首相や橋本龍太郎元首相、山崎拓元自民党幹事長、堀内光雄元自民党総務会長など、自民党の派閥の領袖が軒並み二十万円受け取っています。

 「奉仕会」の事務担当者は、渉外費名目で出された金はすべてパーティー券の購入費だといいます。

 上限が二十万円になっているのは、同一の者に二十万円を超えるパーティー券を購入してもらうと、政治家側が収支報告書に記載する義務があるからです。

 先の事務担当者によれば、パーティー会場にプリンスホテルを利用する政治家や秘書から依頼されれば購入するといいます。

 実際に二〇〇二年六月七日に東京プリンスホテルで政治資金集めパーティーを開いた河野グループは、同じ日付で二十万円のパーティー券を「奉仕会」に購入してもらっています。

 「奉仕会」はもともと一九六四年に死去した堤康次郎の思想を、「今日の社会に再現する」ことなどを目的に同年設立された団体で、『奉仕』と題する機関誌も発行していました。



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