2005年2月24日(木)「しんぶん赤旗」

女性「九条の会」発足

次世代に平和手渡す

「憲法守る」幅広い678人賛同


 「私たち女性は次の世代に平和を手渡すために、憲法九条を守る運動を女性の間で網の目のように広げていきたい」。二十三日、「女性『九条の会』―『九条の会アピール』に賛同する女性の会―」が東京都内で記者会見し、発足を発表しました。


 呼びかけ人は、池田香代子さん(翻訳家)、江尻美穂子さん(日本YWCA理事長)、小山内美江子さん(脚本家)、小林カツ代さん(料理研究家)、瀬戸内寂聴さん(作家)、鶴見和子さん(上智大学名誉教授)、湯川れい子さん(音楽評論家)、渡辺えり子さん(制作・演出・女優)はじめ十六人。昨年から「九条の会」のアピール文を多くの女性たちに送り、現在六百七十八人から賛同がよせられています。

 記者会見で呼びかけ人のひとり、本尾良さん(市民運動)は、「平和に敏感な女性たちが、九条について全国でともに考えて津々浦々に広げていきたい」と語りました。方言指導をしている大原穣子さんは、「九条は、戦争体験のある私の思いそのもの。各地のおくにことばで憲法を語っていますが、古里を大事にするためにも平和が大切です」と強調しました。

 女性にとっては憲法九条とともに、「両性の平等」をうたった二四条を改悪しようという攻撃も問題です。評論家の吉武輝子さんは、「九条と二四条は表裏一体のものとして運動してきました。全力をあげて、九条を次の世代に手渡したい」。弁護士の坂本福子さんは、「一九七五年の国際婦人年のテーマが『平等・発展・平和』であるように、平和でなければ平等は得られないことを、仕事を通じて痛切に感じています」と語りました。



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