2005年2月20日(日)「しんぶん赤旗」

村長、教育長、青年団長

村あげて九条の会

高知・十和


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結成総会で選出された役員たち=18日、高知・十和村

 「思想・信条は違っても平和だけはみんなで守ろう。小さな村からも声をあげよう」。人口三千五百六十人余の高知県十和村(とおわそん)の山村開発センターで十八日、「十和九条の会」結成総会が開かれ、平和憲法を守る村ぐるみの取り組みがスタートしました。

 総会には、酒井節夫村長、教育長、村議七人(定数十四)をはじめ、村民七十七人が参加。JA支所長、青年団長、連合婦人会会長、老人クラブ会長ら村の主な団体の代表を会代表に選出し、住民過半数の署名運動に取り組むことなどを決めました。

 「こうち九条の会」の栗原透筆頭代表が「いまなぜ改憲なのか」と題して講演。「この高知から憲法を守る運動を広げよう」と訴えました。

 酒井村長は来賓あいさつで「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうに」との憲法前文を引き、「こうした目的を達するために九条がある。国のおかれている立場と歴史を踏まえての憲法問題論議が必要だ」と改憲論議を批判しました。

 「九条の会」結成には、議長も経験した公明党系の元村議と日本共産党の村議、無所属村議、元郵便局勤務の主婦の四人が呼びかけ人となって奮闘してきたことが大きな力となりました。

 参加者の森田須摩子さん(78)は「戦時中に育ち、いっぱい苦しいことを経験した。もうそんなことがないようにしたい」と話していました。



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