2005年2月16日(水)「しんぶん赤旗」

「北朝鮮に協議復帰求める」

米韓外相が一致

「無条件で」


 【ワシントン=浜谷浩司】訪米中の韓国の潘基文外交通商相は十四日、ライス米国務長官と会談し、北朝鮮の核開発問題を外交的・平和的に解決することを確認するとともに、北朝鮮に六カ国協議への「無条件」での復帰を強く働きかけることで一致しました。

 潘外相は会談後、ライス長官と北朝鮮が核兵器製造を声明した意図について話し合い、六カ国協議に参加する他の諸国とともに外交努力を強めることで一致したと語りました。とりわけ中国の役割が非常に重要だとして、潘外相自身の訪中を検討していることを明らかにしました。

 また、ブッシュ政権が北朝鮮の資金源に対する締め付け強化策を検討しているとの報道について、潘外相は「外交的努力を強めるべきだ」と述べ、支持しない考えを示しました。北朝鮮を除く五カ国による協議開催は「現段階で検討の必要はない」と否定しました。

 潘外相は北朝鮮に対し、核開発計画を放棄し国際社会の責任ある一員となることが、よりよい未来につながるとの認識に立った「戦略的決定」を求めました。

 米国務省は同日、六カ国協議の米首席代表を務めてきたケリー国務次官補の退官に伴い、韓国駐在のヒル大使が後任を務めると発表しました。

 一方、ライス長官と潘外相は米韓同盟関係の将来について、両国国防当局間で始まった「米韓安保政策協議」(SPI)の場などで具体化していくことを確認しました。



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