2005年2月16日(水)「しんぶん赤旗」

京都議定書きょう発効

温暖化防止へ一歩前進


 先進国に二酸化炭素などの温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書が十六日に発効します。地球温暖化防止のための初めての法的拘束力ある国際的取り決めの発効で、温暖化防止の取り組みが一歩前進することになります。議定書の下、二〇〇八年から一二年までに先進国全体で一九九〇年比5%、日本は6%の削減が義務付けられます。

 京都議定書は九七年に京都で開かれた気候変動枠組み条約第三回締約国会議(COP3)で採択。その後、最大の温室効果ガス排出国の米国が離脱し発効が危ぶまれましたが、「議定書を守れ」との国際世論におされ、ロシアが昨年批准し発効にこぎつけました。

 十五日、日本共産党の小池晃政策委員長は議定書発効にあたって談話を発表しました。

米大統領こっちへおいで
京都の青年催しで訴え

写真

京都議定書に参加する国・地域の旗の前で困り果てるブッシュ(手前左)とハワード(同右)=15日、京都市左京区

 京都議定書の批准国に「早くこっちへおいでよ」とよびかけられて、行き場を失うブッシュ(米大統領)とハワード(豪州首相)――パンチの効いたパフォーマンスで京都議定書発効を祝ったのは、発祥の地・京都に全国から集まった青年たち。十五日、左京区の鴨川公園で開かれたイベントで、ダンスやスピーチ、活動交流などをしました。

 主催したのは、「ソーラー・ジェネレーション(SG)・ジャパン」。

 SGは、自然エネルギー普及を目的に、ドイツで始まった青年のボランティアグループ。世界各国に活動の輪が広がり、日本では学生を中心に、京都議定書発効に合わせて京都で発足しました。

 発足をよびかけた一人、コアメンバーの小川真佐子さん(25)は、「やっと発効を迎えて『めでたい』というのが一番。でもこれは第一歩で、努力して削減目標を達成しないと意味がない。そのことをSGを通して、楽しみながら広く知ってもらえれば」と話しました。京都でも十六日は、NGOや宗教者、行政などが多彩な記念行事を企画しています。



もどる
日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ

著作権についてリンクについてメールの扱いについて
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7  TEL03-3403-6111 FAX03-5474-8358 Mail:info@jcp.or.jp