2005年2月15日(火)「しんぶん赤旗」 おかしいぞ警察・検察ジャーナリスト有志らシンポ相次ぐ不当逮捕事件
警察、検察はこの国をどうしようとしているか――。戦争反対や議会報告のビラを配布しただけで逮捕、起訴されるなど不当逮捕事件が相次いでいる問題で、ジャーナリスト有志が十四日、一連の事件を取り上げて「おかしいぞ!警察・検察・裁判所」と題したシンポジウムを東京都内で開きました。 主催は「司法の反動化を考えるジャーナリストの会」。魚住昭、大谷昭宏、斎藤貴男、二木啓孝、森達也の各氏らが呼びかけました。約四百人が集まりました。 シンポでは、東京・葛飾区のビラ配布弾圧事件を日本共産党の高橋信夫区議団長が報告。「正当な議会活動、市民の知る権利への有無をいわせぬ攻撃です。いまこそ立場を乗り越え、力を合わせて弾圧に反撃していきたい」とよびかけました。立川自衛隊官舎ビラ配布事件などの事例も報告されました。 ジャーナリストの大谷昭宏氏と評論家・鈴木邦男氏が公安警察の実態について発言。大谷氏は、警察が裏金問題で身内を逮捕しなかったことを紹介しながら、「警察は、自分がないといえば事件ではなく、『事件だ』といえば無から有を生じると思っている。根本的な体質に問題がある。国民が声を上げなくてはいけない」と指摘しました。 鈴木氏は「公安は(共産党対策に)一番予算を多くとって、徹底的にやっている。共産党とは考えが違うが、これはおかしい。公安警察はいらない」と話しました。 シンポでは、ジャーナリストの魚住昭氏と元大阪高検公安部長の三井環氏が、検察の調査活動費不正流用疑惑や検察の国策捜査問題について報告しました。 |