2005年2月12日(土)「しんぶん赤旗」

トヨタに言いたい

1兆円利益の裏、何人泣いたか

「賃上げを」「地域に還元を」

本社工場前に1500人


 「トヨタは社会的責任を果たせ」―。財界総理と呼ばれ、改憲や消費税増税の旗を振る一方、一兆円の純利益をあげながら賃下げまで主張する日本経団連の奥田碩会長が会長を務めるトヨタ自動車の本社工場(愛知県豊田市)前で、千五百人の唱和が響き渡りました。


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「トヨタは社会的責任を果たせ」と開かれた05国民春闘トヨタ決起集会の参加者=11日、愛知県豊田市

 「大もうけを地域経済に還元しろ」との横断幕や、「もうけた分で賃上げを」「正規労働者を雇え」と書いたプラカードを掲げた労働者、中小業者、三本の点滴を打って夜行バスで参加した大気汚染患者…。力のこもった訴えに「がんばろう」と掛け声が飛び、拍手がわきあがりました。

 「トヨタ車の運送を請け負っている会社は、五十代で年収三百万円台」と憤るのは、全労連・全国一般神奈川地本の恩田隆史書記長(34)。「父親の年金をあてにする労働者もいます。一兆円利益の裏で、どれだけの人が泣いていることか」

 福岡県から初めて参加した県労連の土井善博事務局長(52)は「トヨタの下請け単価切り下げで、会社側から手当て削減の通告があったのがきっかけで、トヨタ車を扱う運送会社の労働者が五日前、組合を結成しました。一兆円ももうけて単価切り下げや下請けいじめは筋違いだ」と憤ります。

 同社の堤工場で働く山下仁さん(51)は「サービス残業(ただ働き)の野放し状態は基本的になくなりましたが、超過密労働は深刻です。春闘で“世界のトヨタ”としての社会的責任を求めていきたい」と意気込みます。

 愛知県労連などでつくる「〇五春闘トヨタ総行動」に全労連が呼びかけに加わりました。市内の公園で開いた集会では、愛労連の見崎徳弘議長や全労連の熊谷金道議長が「もうけの独り占めは許さない。日本経団連の会長企業として、利益を還元して社会的責任を果たすべきだ」と訴えました。

 参加者は市内をデモ行進し、各系列会社の前でアピール。日本共産党の八田ひろ子前参院議員、くれまつ佐一名古屋市長候補も参加しました。



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