2005年2月5日(土)「しんぶん赤旗」

米政府

新核兵器開発を推進

地中貫通型 予算復活を要求


 【ワシントン=浜谷浩司】ブッシュ米政権は七日に議会に送る二〇〇六会計年度の予算教書で、新型核兵器の一つである地中貫通型核兵器の開発予算を復活させようとしています。五月の核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に新型核兵器の開発に固執する同政権の姿勢は、二〇〇〇年の前回再検討会議での核兵器廃絶の誓約を踏みにじるとして世界的な批判を浴びそうです。

 米議会は昨年十一月、現在執行されている二〇〇五年度予算から、ブッシュ政権が要求していた新型核兵器の開発関連予算を削除しました。

 ところが一日付ワシントン・ポスト紙によれば、ラムズフェルド国防長官は一月十日、核兵器の開発、生産、貯蔵を管轄するエネルギー省のエーブラハム長官(当時)にメモを送り、地中貫通型核兵器の開発再開の予算計上を求めました。

 民間団体が議会筋の情報をもとに三日明らかにしたところによると、ブッシュ政権は地中貫通型核兵器関連として、開発用のエネルギー省予算だけでなく、空軍予算にも模擬爆弾の投下実験の予算を盛り込む予定だといいます。



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