2005年2月2日(水)「しんぶん赤旗」

大惨事の危険あった

グアム島の米原潜座礁


 【ワシントン=山崎伸治】米海軍は一月二十七日、同月初めにグアム島の南方で座礁事故を起こしたロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「サンフランシスコ」の写真を公開しました。激しく損傷したのはソナー(水中音波探知機)のある先端部分。米海軍は原子炉に損傷はないとしています。

 米軍当局は、当初から事故の全容を公開せず小事故のように装ってきましたが、写真を見ても海底の岩礁との正面衝突であり、艦体の中枢部分が破壊される危険があったことがうかがえます。

 事故はハワイ標準時一月七日午後四時(日本時間八日正午)ごろ、グアム島南方約五百八十キロの海域で発生しました。乗員百三十七人中一人が死亡し、二十三人が負傷したとされます。

 同艦が所属する米太平洋艦隊の広報部は、事故原因や損傷程度などをなお調査中としています。一月二十八日付の米紙ニューヨーク・タイムズは「海図にない隆起」に衝突したと報じています。

 「サンフランシスコ」は核・非核両用のトマホーク巡航ミサイルが搭載可能なロサンゼルス級原潜で、一九八九年に就役。二〇〇二年十二月以来、第一五潜水艦中隊に所属し、グアムが母港。日本にも一昨年、昨年に寄港しています。



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