2005年2月2日(水)「しんぶん赤旗」

米の新型核兵器開発は誤り

イラン、北朝鮮問題の解決は外交で

エルバラダイIAEA事務局長

米紙インタビュー


 【ワシントン=山崎伸治】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は米紙ワシントン・ポスト一月三十日付のインタビューで、米国が「バンカーバスター」(地中貫通弾)などの新型核兵器開発を進めていることに関し、「他人に『核兵器に手を出すな』と言いながら、自分は造り続けることはできない」と批判しました。

 イランの核開発については、「過去に欺いていたが、それを正す措置はとられた」として、核兵器への転用の兆候はないと述べました。「核兵器保有を疑われる国があれば、その理由を理解する必要がある」と指摘。「軍事的な解決策がイランをめぐる問題に決着をつけるとは思えない」と述べ、米国内にある武力行使の論議を退けました。

 北朝鮮については、核兵器製造に必要な量のプルトニウムを保有しているとしながら、「彼らの安全保障上の懸念や孤立感について話し合い、核開発を放棄するよう援助を惜しまないことだ」と述べ、外交的手段での解決を強調しました。



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