2005年2月2日(水)「しんぶん赤旗」

首相の異常な答弁態度を批判

井上議員が記者会見


 日本共産党の井上哲士議員は一日、国会内で会見し、同日の参院予算委員会での小泉首相の答弁について批判しました。

 問題の答弁は、杉浦正健官房副長官の政治資金の処理について、森派ぐるみ、自民党ぐるみの政治資金規正法違反の疑惑を指摘した井上氏に対するもの。小泉首相はまともに答弁せず、日本共産党の政治資金について「共産党の組織活動費、名前はあえて伏せます。平成十二年に一議員に対して三億六千万円支給されている。平成十三年には一議員に四億円、平成十四年には一議員に対して二億円、平成十五年には一議員に対して一億円(支給されている)」などとのべました。

 首相が「一議員に対して支給されている」とした組織活動費については、日本共産党本部財政から国会議員団全体の日常の国会活動費として給付されているもの。二〇〇〇年と〇一年は松本善明衆院議員(当時)の口座に、〇二年と〇三年は白石敏夫事務局次長の口座に振り込まれています。これは政治資金収支報告書で届け出ています。

 井上氏は会見で「質問にまったく無関係な答弁」だと批判したうえで、「党本部から国会活動費として給付された資金を議員個人の口座に受け入れるという措置をとったもので、何の問題もない」とのべました。

 また、小泉首相の答弁について「あたかも党本部の財政から多くの党議員に多額の資金が給付されているかのような印象を与えることを狙ったもので、きわめてアンフェアな態度だ」と厳しく批判しました。



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