2005年2月1日(火)「しんぶん赤旗」

東京高裁

中国人補佐また認めず

強制連行新潟訴訟 原告「口封じるな」と批判


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法廷で掲げた原告4人の遺影を手に、報告会であいさつした王さん(左から3人目)と中村弁護士(右から3人目)=31日、東京千代田区

 戦時中の中国人強制連行強制労働の被害者・遺族十二人が国と企業を訴えた新潟訴訟の控訴審第二回口頭弁論が三十一日、東京高裁(千葉勝美裁判長)で開かれました。一審の新潟地裁で証言した原告の王成偉さん(77)が中国から来日。東京で再び訴えました。

 原告弁護団は中国の康健弁護士を弁護団の補佐役として前回に続き要請。同氏は関連資料を的確に分析し、被害者の声を最も代弁できる人物です。他の裁判で同氏の採用が認められていることを主張し、「事件の甚大さにふさわしい判断を」と訴えました。しかし裁判所は前回と同様、許可しませんでした。

 これに対し王さんは「(康弁護士の採用を許可せず)発言させないことは、被害者の口を封じることだ」と批判。「康弁護士の協力なしに、ここまで前を向いて進むことはできなかった」と話し、「恥ずべき行為だ」と憤りました。

 原告代理人の中村洋二郎弁護士は中国・青島の調査を基に、国と企業の不法行為について弁論しました。青島は王さんが日本への石炭船に押し込められた場所。中村弁護士は、米英軍によるイラク人虐待事件が軍法会議にかけられていることを指摘。「命にかかわるほどの(旧日本軍の)虐待を傍観するのでしょうか」と訴えました。

 裁判後の報告会で「補佐人が許可されることは、裁判所が裁判をどう評価するかにつながる」とし、採用許可を求めていく決意を示しました。



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