2005年1月31日(月)「しんぶん赤旗」

NHKの「独立性に疑問」

フランス ルモンド紙が報道


 【パリ=浅田信幸】フランスのルモンド紙三十日付は、一連のスキャンダルに見舞われたNHK問題を報道し、「その独立性に疑問がでている」と伝えました。

 記事はまず橋本新会長ら新経営陣が海老沢前会長らを顧問に迎えるという「失敗」によって「視聴者の不満のほどを測り間違えた」と指摘。

 「従軍慰安婦」をめぐる番組の改変問題では、朝日新聞の報道に始まる経過に触れ、「このスキャンダルは政権党と公共放送の緊密かつ恒常的な結びつきを確認するものであり、その独立性に疑問がでている」とのべています。

 また一連のスキャンダルは「保守政党内で毒気を増す右派のもとで、歴史をめぐる論議が一段ととげとげしくなっていることの兆候」だとし、同時に「信頼性を得ていたメディアに対する世論の信任の後退をも示している」と指摘しています。



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