2005年1月30日(日)「しんぶん赤旗」

バンダアチェ

津波 最大34メートル超す

10階建てビルに相当


写真
スマトラ島バンダアチェを襲った津波の高さ。地図の上が中心部、左が西海岸で確認された津波の高さで、高さを示す青い線を地図までのばすと、どこで確認されたかがわかります(「2004年スマトラ島沖地震津波災害 調査研究グループ」のホームページから)

調査団が公開

 スマトラ島沖地震で、震源に近いインドネシア・スマトラ島バンダアチェの西海岸には最大で三四メートルを超す津波が押し寄せていたことがわかりました。十階建てのビルぐらいの高さに相当します。「2004年スマトラ島沖地震津波災害 調査研究グループ」のインドネシア調査団が確認したもので、同グループのホームページで公開されています。調査団のメンバーは都司嘉宣(つじ・よしのぶ)東京大学地震研究所助教授ら、大学や研究機関の研究者ら七人。今月十七日から来月一日までの予定でスマトラ島の津波被害を調査しています。

 これまでに、バンダアチェの周辺八十カ所以上を調査した結果、バンダアチェ西海岸にある谷を襲った津波の高さが三四・八五メートルに達していたことがわかりました。西海岸ではそれ以外の場所でも三〇メートルを超す津波に襲われたことがわかったほか、バンダアチェの中心部で最大一二・一九メートルの津波の跡が確認されています。



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