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2005年1月28日(金)「しんぶん赤旗」 敬老パス有料化見送り大阪市 住民の声が当局動かす「敬老パスがのこって良かった」――“高齢者の生きがい”とも言われてきた大阪市の「敬老優待乗車証(敬老パス)」が二〇〇五年度も継続されることが決まりました。
「敬老パス」は七十歳以上の市民が無料で地下鉄・市バス・ニュートラムを利用できるもの。市長、助役らで構成する大阪市の都市経営会議は二十五日、「敬老パス」など、七つの市民サービス(別表)を、〇五年度も継続することを確認しました。 この結果をうけて大阪市敬老パスを守る連絡会は二十七日、市役所前で報告集会を開き、運動の成果を喜び合うとともに、今後もずっと存続するよう運動を強めることを確認しました。 大阪市財政局は昨年十二月、「大阪市財政構造の改革に向けて―具体的な取り組み内容とその工程」を発表。市の財政危機のもと、二〇〇八年度に千二百億円の収支不足におちいるとし、市民福祉の総切り下げを提案していました。 昨年秋、敬老パスを守る連絡会が結成され、十二月市議会には、約八万の請願署名が提出されるなど、何としても今のままで継続してほしいという世論と運動が広がっていました。日本共産党大阪市議団も議会で請願採択を主張。関淳一市長にも申し入れをしました。 市当局もこうした動きを無視できなくなったものです。ただ、都市経営会議の結論は「現行どおり(=無料)」とするのを「平成十七年度予算計上において」と限定しており、〇六年度以降の市民サービス切り捨てをあきらめたわけではありません。淀川区の田中善一郎さん(74)は「なくなると病院に行くにも大変。来年度だけでなくずっと敬老パスが継続されるように運動を強めていきたい」と語っています。
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