2005年1月26日(水)「しんぶん赤旗」

NHKへの政治介入

「事実上の検閲」と穀田氏

首相“圧力ない”と調査拒否


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十五日の衆院本会議で、NHKへの政治介入を批判し、小泉純一郎首相に真相の調査を求めました。国会で、NHKへの政治介入事件をとりあげたのは、穀田氏が初めて。

 穀田氏は、(1)安倍晋三官房副長官(当時)は、みずからのホームページで、NHKに対し「明確に偏った内容であることがわかり、私は、…公正中立の立場で報道すべきではないかと指摘した」とのべたことを明らかにしている(2)NHKは、安倍氏と会った直後に、二度にわたって番組内容の大改変を行っている――という二つの否定できない事実を突きつけ、安倍氏らの行為について「憲法二一条が禁止する事実上の事前検閲にあたり、放送法に反することは明白だと考えないのか」と追及。首相の責任で「ことの真相を調査し、国民に明らかにすること」を求めました。

 首相は、「NHKにおいて改めて調べた結果、『政治的圧力を受けて番組の内容が変更された事実はない』と言っている」と、NHKの言い分を唯一の根拠に、憲法にも放送法にも「抵触しない」と答弁。調査についても「報道機関において適切に対応すべき」と、拒否しました。

 民主党は、岡田克也代表はじめ、NHK番組にたいする政治介入問題はとりあげずじまい。社民党の横光克彦氏は、「NHKと政治の距離の問題だ」と質問しました。



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