2005年1月25日(火)「しんぶん赤旗」

NHK番組政治介入

東大教員が究明訴え

有志声明 事件の存在否定できない


 東京大学教員の有志十四人は二十四日、NHK番組への政治介入についての声明を発表しました。東大教員に声明への賛同を呼びかけています。

 声明は、政治家とNHK幹部のあいだに起きた番組改変は、「ジャーナリズムの独立の根幹をゆるがす事件の存在を否定し得ない」と指摘。国会に対し、「憲法および放送法に抵触する、公共放送に対する政治家の有無について徹底的な究明」を要求。

 NHKには、「事実関係の厳密な調査をおこない、国民に対して透明で、疑惑の入り込む余地のない説明の責任を果たすこと」を求めています。

 また、「今回の出来事は、民主主義社会の根本的価値に触れる重大な問題をはらんでおり」、「私たちの国の公共メディアと政治との関係について、世論は重大な関心をもって監視するよう訴える」としています。

 呼びかけ人は、石田英敬、伊藤正直、上野千鶴子、大沢真理、瀬地山角、醍醐聰、野村剛史、原田純孝、廣井脩、廣渡清吾、船曳建夫、水越伸、横山伊徳、吉見俊哉の十四氏です。


出版流通対策協が声明

「圧力許さない」

 出版流通対策協議会(東京千代田区・高須次郎会長)は二十四日、自民党の安倍晋三幹事長代理らの介入でNHK番組が改ざんされた問題で、「政治家によるメディアへの圧力を許さない」とする緊急声明をあげました。



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