2005年1月19日(水)「しんぶん赤旗」

共産党狙った異常さ浮き彫り

国公法弾圧事件 公安警察の証人尋問

東京地裁


 昨年三月、休日に自宅近くで「しんぶん赤旗」号外などを配布したのが国家公務員法違反(政治活動の制限)だとして、社会保険庁職員の堀越明男さんが不当に逮捕・起訴された国公法弾圧事件の第六回公判が十八日、東京地裁で開かれ、公安警察に対する弁護側の証人尋問で、日本共産党をねらいうちにした異常な捜査が行われていたことが浮き彫りになりました。

 公判では前回に引き続き、事件の端緒を捜査した当時の月島警察署警備課長代理、牛濱定警部を尋問。牛濱証人は、部下がビラを配布している堀越さんを発見し、公職選挙法の文書違反の容疑で捜査をはじめ、尾行するうちに国家公務員であったことがわかったなどと捜査報告しています。

 しかし、公判での弁護側の尋問で、文書違反容疑での捜査といいながら(1)月島署と警視庁にあった選挙違反取締本部にまったく報告しなかった(2)自分も違反かの判断はできなかった(3)部下は牛濱証人に連絡した時に、ビラの「日本共産党」「まりこ勝彦区議」の記載を見てすでに尾行を開始していた(4)ビラの提出を受け、内容を確認したのが文書違反容疑での捜査開始から二日後だった――などの異常な矛盾点が明らかになりました。

 同証人は、堀越さんがビラを配布した二〇〇三年四月十九日の前月から、管内で他の政党や候補者名などが記載されたビラが配布されていたことも「聞いていた」などとものべ、日本共産党をねらいうちにした弾圧捜査が明らかになりました。

 公判では、警視庁公安部公安総務課で事件を捜査した榎園誠警部補の証人尋問が開始され、堀越さんのビラ配布を執拗(しつよう)に尾行し撮影したビデオ映像が流されました。

 次回公判は二月四日に開かれます。



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