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2005年1月17日(月)「しんぶん赤旗」 ゆうPress私たちめちゃ変わった共産党の名古屋北西地区青年支部郡山さんの講演企画 広がる「平和の友」「今、イラクはどうなっているの」「私の共産党員としての原点は平和」―。若者たちのそんな思いが広がり、『未来って何ですか』(新日本出版社)の著者でフリーカメラマンの郡山総一郎さんを呼んでの講演と対話の集いが、日本共産党愛知・名古屋北西地区委員会の青年支部を中心に広範な若者を結集して企画されています。世界で起きている戦争、貧困、災害、飢餓…を、自らの暮らしと生き方に重ねて考える若者たちの取り組みを紹介します。菅野尚夫記者 「自衛隊のイラク派兵の日、家族は泣きながら送った。イラクは今どうなっているの」。二十二歳の野原泰世さんは昨年十一月、党青年支部総会で支部長になり、何をしなければならないのか考えました。日本共産党に入って半年の党員です。 小泉内閣は、自衛隊のイラク派兵の一年延長を国会で審議することもなく強行しました。「私は幸せになりたい。でも、自分の知らないところで勝手に、憲法九条とかが変えられ、不幸にされようとしている」。支部として「今世界で起きている戦争の現実を知り、平和を守るとりくみを広める」ことを決めました。 出産直前に入党した二十六歳の看護師の女性は「私の入党の原点は憲法九条を守り平和な社会を作ること。生まれてきた子のためにも何か動かないと」と野原さんの提案に賛同しました。 硝煙と子どもの悲鳴と死臭の漂うイラクの戦争の現場を見、拘束もされた郡山総一郎さんに、講演を依頼することになりました。 「何で郡山さんなのかって。だって生の体験は強いよね。戦争や貧困、HIVの感染に苦しむ子どもたち―。どれもが日本の若者にはまだ遠い世界のこと。知らないままでいいのかなぁって。一緒に考えたいの」 野原さんの思いです。 小学生の提案「『未来って何ですか』を普及し、憲法九条改悪反対の運動を広げたい。話をしてもらえませんか」。野原さん自ら、郡山さんに講演を依頼。郡山さんは「そういうことなら喜んで」と快く引き受けてくれました。 戦争と平和について、青年支部のわくを超え若者に考えるきっかけになってほしい、と実行委員会を作りました。「平和の友達を広げたい」と呼びかけに参加した十歳の小学生の提案で、実行委員会の名称は「ピースふれんず」となりました。 二月六日の講演会場は、三百人が入る名古屋北文化小劇場に決定。小学生、高校生、大学生、小さな子どもをもつ若いお母さんに賛同の輪がひろがり、郡山さんの本『未来って何ですか』も三百冊を超えて普及できました。 一緒に幸せに野原さんが日本共産党の一員になったきっかけは、親せきの共産党議員から働きかけを受けたことからでした。両親の離婚のとき、弟の転校をめぐって生活相談をこの議員に相談。親身に対応してくれた日本共産党が「たのもしい」と好感を覚えました。「自分も幸せになりたいし、一人ひとりの生活が豊かになってほしい。そのために共産党を大きくしたい」と野原さんは呼びかけに応えました。 野原さんはいいます。 「青年支部はめちゃ変わりました。私も共産党のことについては詳しくは知らずゼロの状態でした。でも山ほどある悩みに応えて未来を示すことのできるのは共産党です。若者が共産党に入るのは自然のことです」 友達の居酒屋女性店長は、夕方四時から翌朝四時まで休憩もなく働きづめ。五カ月間勤務して二日間しか休みは取れず、給料は手取り月十五万円。四十度の熱がでても休めません。「仕事がない」という友達もいます。 「友達と共に幸せになりたい」と、この一年で十八人の青年を党に迎えています。 未来のために成功させたい「ピースふれんず」代表の熊谷茂樹さん(28)の話 私は殺伐とした社会にのみ込まれたくないと思ってきました。人を殺すということはいけないと、あたりまえに思っているけれど、本当になすすべもなく殺されている子どもたちがいる。 『未来って何ですか』は、現状の告発だけでなく未来ある子どもに焦点を当てて、人間の将来はこれでいいのですかと問いかけています。「おまえは何やっていたんだ」と子どもたちにいわれないように、郡山さんの講演を成功させたい。 自ら行動、すばらしいフリーカメラマン郡山総一郎さん 私は、たとえば写真を撮ることを通して、平和を訴えようとしています。私ができることは、現地へ行って事実をみて写真に撮ることです。そして、日本人として、日本としてどうすればいいのかを考え合えたら、と思っています。 全国あちこちへ行きますが、感じることは写真を見てくださる方がいて私がいる、一人ではないということです。私が写真を撮り、ほかの人たちも、それぞれの立場からできることをしているわけですね。 同じ目標に向かって一つになり、行きつくところは同じ。しかも、自分たちが行動して一つのものをうみだしていく。このことは、すばらしいことなのではないかな、と思います。 お悩みHunter気持ちの波が激しくもうダメと真っ暗にQ 頑張ろうと思ったり、落ち込んだり、気持ちの波が激しいのです。仕事や人間関係で、失敗したり、人にいやなことをいわれると、人に会いたくなくなったり、もうダメだと真っ暗な気持ちになったりします。電車に乗ると息苦しくなったりします。(東京 アルバイト 28歳 女性) 自分を許してあげましょうA 今若い人のなかには、あなたのような人が多いんです。子どものころから、競争社会を生きて、周りからの評価に敏感になりすぎているのです。できる・できない、いい・悪いと、なんでも白黒をつけてしまって、「あそび」がないんですね。 自分に対しての評価も厳しすぎるから、猛烈に力を入れるか、だめだと投げ出してしまうかのどっちかになり、気持ちの揺れが激しくなるのです。まだ若いし、自分を形成する過程です。あなたのような悩みを持っている人は、たくさんいます。こういう自分をダメだとあせらず、許してあげてください。悩みながら、仕方ないやとあきらめたり、ボチボチやっていこうという感覚がつかめるといいですね。世の中全体が効率優先で、ボチボチ感がないので簡単なことではありませんが。 ミスをして注意されたり、自分と違う意見をいわれても、あなたの全人格が否定されているわけではありません。少し自分を遠くから客観的に見るようにしましょう。いいところも、悪いところもあることを受けとめてください。 一つ不安になると、将来のことなど次々に不安になってしまうのだと思いますが、「考えても仕方ないや」と思うことも大切です。電車の中など考えすぎて頭がいっぱいになっているときは、窓の景色を見たりして、気持ちにゆとりをもつようにしてみましょう。 精神科医 上村順子さん 山口大学医学部卒。代々木病院、松沢病院などで勤務。99年からめだかメンタルクリニック院長。 |

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