2005年1月12日(水)「しんぶん赤旗」

富士ゼロックス

会長宅に火炎瓶

靖国参拝中止要請に脅迫か


 富士ゼロックスの小林陽太郎会長(71)の自宅に火炎瓶が置かれていたことが十一日、分かりました。けが人などはなく、警視庁公安部と碑文谷署が火炎瓶処罰法違反の疑いで捜査しています。

 調べによると、東京都目黒区の小林会長宅で九日午前、門の左右の植え込みに火炎瓶のようなものが一本ずつ置かれているのを、通行人が発見。お手伝いさんが交番に届けました。

 火炎瓶はいずれも燃えた跡があり、一本は割れていました。門の外壁や植え込みにすすが付いていました。ビール瓶に布のようなものを詰め、火を付けたとみられ、燃料となる液体は残っていませんでした。

 小林会長は昨年九月、自ら日本側座長を務める日中両国の有識者による「新日中友好21世紀委員会」後の会見で、小泉純一郎首相に靖国神社参拝を中止するよう要請。これに対し、右翼団体がいやがらせの活動を展開しています。

 小林会長は、富士写真フイルムから富士ゼロックスに転じ、社長を経て一九九二年に会長に就任。九九年から二○○三年まで経済同友会代表幹事を務めました。



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