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2005年1月12日(水)「しんぶん赤旗」 小泉内閣の“ゼロ作戦”3月期限保育所待機児4万4千人厚労省調査
保育所の入所を待っている待機児童数が二〇〇四年十月時点で約四万四千人いることが十一日までに、厚生労働省の調べでわかりました。ことし三月を期限とした小泉内閣の“待機児童ゼロ作戦”は、結局、失敗に終わり政府は引き続き“ゼロ作戦”をすすめていくとしています。 〇四年十月一日時点の待機児童数は四万三千六百六十七人で、前年同時期より六百十八人減りました。前年より減ったのは、待機児童数のカウント方法を変えた二〇〇一年四月調査以降、今年が初めてです。 厚労省は、二〇〇一年度から、第一希望の認可保育所を申し込んでいても一時的に無認可保育室や保育ママを利用している子どもたちを待機児童とみなさず、集計から除外しました(新定義)。希望する保育所に入れない子どもは待機児童として数えていた以前の集計方法(旧定義)に比べ、見かけ上は待機児童数を減らせるためです。 厚労省は旧定義の待機児童数も合わせて調査。それによると〇四年十月一日時点の待機児童数は六万八千四百二十人で、前年より六百二十五人増えています。認可保育所に入りたいのに入れない待機児童は依然として増え続けていることを示しています。 新定義と旧定義の待機児童数の集計差―つまり、希望する認可保育所に入れないのに待機児童としてみなされない子どもたちは調査ごとに増え、昨年十月時点では二万四千七百五十三人と、これまでで最多となっています。待機児童を本当になくすためには、一時的な受け皿だけでなく、認可保育所の抜本的な新・増設が欠かせないといえます。 |

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