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2005年1月11日(火)「しんぶん赤旗」 ローザ・ルクセンブルクとカール・リープクネヒトを追悼ドイツ 反戦訴え1万4千人行進
【ベルリン=片岡正明】ファシズムと戦争に反対して殺されたローザ・ルクセンブルクとカール・リープクネヒトの追悼行事とデモが九日、ベルリン市内でおこなわれ、デモだけで一万四千人(警察発表)が参加しました。ルクセンブルクとリープクネヒトはドイツ共産党(KPD)の創設者ですが、党結成大会(一九一八年十二月)直後の一九年一月十五日に反革命勢力により惨殺されました。 今年はナチスからの解放六十年を迎え、戦争を二度と許さないという決意がデモにも見られました。「米国はイラクから出て行け」のプラカードや「ルクセンブルクとリープクネヒトのたたかいと抵抗を忘れない」と書かれた横断幕が掲げられ、参加者はフリードリッヒフェルデの「社会主義者の碑」前までベルリン市内を行進しました。 ベルリンに住むローランドさん(46)は「リープクネヒトは当時の帝政議会で勇気をもって唯一、戦争に反対した。二人を追悼してわれわれも戦争に反対だということを示すことが必要です」と語ります。 ベルリン自由大学に通うヨハネスさん(20)は「二人は戦争に反対してファシズムに殺された。今も戦争の危機はあるし、二人を思い出すことはナチスからの解放六十年の今年こそ重要です」と話しました。 民主的社会主義党(PDS)からはビスキー議長などが参加。同党のベルリン州政府の閣僚の一人、ウォルフ氏は「二人は平和と社会的公正のために行動したことで踏みつけられ、信念のために殺された」と追悼の重要性を指摘しました。 ポーランド、チェコなど海外からも参加しました。チェコ・モラビア共産党選出のコーリチェク欧州議会議員は「五年前から毎年、追悼には参加しています。今年はナチスからの解放六十年で、若い人たちに当時、何が起こったのか、ファシズムとは何なのか知らせることが大事です」と語りました。 ノルトラインウェストファーレン州のミュンスターからきたというステファン・ニーホフさん(36)は「デモに参加することは、社会主義を掲げたために殺された二人を決して忘れない、社会主義者の殺害は決して受けいれないということを示すためです。毎年、このデモに参加すると元気をもらっています」と力強く話していました。 |


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