2005年1月10日(月)「しんぶん赤旗」

改憲手続き国民投票法案

通常国会での成立強調

自民、公明


 自民党の武部勤幹事長と公明党の神崎武法代表は九日、NHK番組で、憲法改定の手続きを定める国民投票法案を通常国会に提出し、成立を図ることを強調しました。

 武部幹事長は「これからは実際に(改憲)草案をつくる作業に入ってくる」としたうえで、二月までにまとめる新たな党の「理念・綱領」をベースに新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)としての試案をまとめると強調。国民投票法案について「与党として提出は決めている。通常国会で必ず出す」と述べました。

 神崎代表も、国民投票法案を通常国会へ提出し、成立をはかることに「異論はない」と明言。「今年五月ぐらいに衆参両院の憲法調査会で、憲法改正についての一定の方向性が出される。タイミングとしては、その報告を受けて手続き法を国会に提出するのがいい」との見方を示しました。

 自民党の新憲法起草委員会が四月までに改憲草案の試案を発表し、衆参両院の憲法調査会が最終報告書をまとめる日程と歩調を合わせようという思惑です。

 自民党の中川秀直国対委員長は八日の広島県内での講演で「通常国会で必ず成立させなければいけない。おおむね与党内の合意はできた」と述べています。



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