2005年1月5日(水)「しんぶん赤旗」

首相会見

改憲草案 民主の協力で

郵政民営化 通常国会で成立めざす


 小泉純一郎首相は四日、首相官邸で年頭の記者会見を行いました。このなかで郵政民営化について「内政面での最大の課題だ。与党の協力も得て通常国会の期間内に成立させるよう全力をあげたい」と表明しました。

 首相が自民党の新憲法制定推進本部長となり改憲草案づくりを進める憲法改定問題について、「長年の懸案であり、十分国民的議論を喚起し各党の協力を得ないと成就しない。与党だけでなく野党第一党の民主党の協力も得なければならない」と言明しました。

 また、「今年、来年は(各党の憲法)改正案の考え方の調整が必要だ。その状況をみて国会にどう上程するかが浮かび上がってくる」とのべ、今後二年間の論議がカギになるとの見方を示しました。

 北朝鮮問題では、安否不明拉致被害者の資料の精査結果を北朝鮮側が批判していることに関し、「北朝鮮側が表面的には(実務者協議)打ち切りなどをいうが、実際の真意がどういうものかよく見極める必要がある」とのべ、誠意ある対応を求めていくと改めて強調。任期中にめざしていた日朝国交正常化に関しては「期限を区切るわけではない」とのべました。

 就任以来毎年強行してアジア諸国の反発を招いている靖国神社参拝については、「適切に私自身が判断したい」とのべるにとどまりました。



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