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2004年12月29日(水)「しんぶん赤旗」 地震津波発生のしくみ水深深いほど速く進む
海底の下で大きな地震が起こって海底の地形が急激に変化すると、その上の海水も大きな影響を受けて波が発生し、四方八方に伝わります。これが津波です。地震の規模が大きいほど、また海底下の浅いところで地震が起こったときほど、海底地形の変化が大きくなることから、強い津波が発生します。 津波は、水深の深いところほど速く進むことが知られています。たとえば、水深二〇〇メートルの大陸棚の上なら時速百六十キロメートル程度ですが、太平洋やインド洋など水深が四、〇〇〇メートルぐらいのところだとジェット機なみの時速約七百キロメートルにもなります。 同じ津波でも、海岸や海底の地形によって、津波の高さは違ってきます。リアス式海岸のようにV字形の湾では、湾の奥に津波のエネルギーが集中し、非常に高い波となり大きな被害をもたらします。 近い将来、発生が予想されている東海地震では、早いところで地震直後から十分で津波が押し寄せ、その高さは十メートルになると予測されています。 地震は2段階で5分継続建築研の解析で判明スマトラ島沖地震は二段階で起こり、両方合わせると五分も続いていたことが、建築研究所国際地震学研究センター(茨城県つくば市)の八木勇治研究員の解析でわかりました。最初のよりも二段階目の方が規模が大きく、津波を起こしやすい地震だったといいます。 八木さんは、世界各地の観測データをもとに、今回の地震がどのように起こったか詳しく調べました。その結果、まず、スマトラ島北西端の南側で、長さ約四百キロメートル、幅約百キロメートルの断層面が約百秒ぐらいの時間に一気にずれたことがわかりました。最初のずれの、地震の規模を示すマグニチュード(M)は8・4程度だったといいます。 続いて、最初にずれた断層面の北側で、長さ六百―七百キロメートル、幅約百キロメートルの断層面が二百秒ぐらいかけてずれました。こちらのマグニチュードは9に近かったといいます。 八木さんによると、最初のずれは、周期が短い方の地震波が多い「普通の地震」でしたが、二段階目のずれは周期の非常に長い地震波がほとんどでした。これはずれがゆっくりなめらかに起きたことを示しており、このような場合、地震によるゆれはあまり強くならないものの、津波を引き起こしやすいといいます。 八木さんは、「津波を起こしやすいずれが、タイやスリランカ、インドなどに面した海の海底で起こったことが、今回のような被害をもたらしたと考えられる」と話しています。 |

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