2004年12月27日(月)「しんぶん赤旗」

沖縄・八重山列島の郵便局

塩川衆院議員に聞く

離島はみんな民営化反対

地域社会、生活支える


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竹富郵便局で投函する塩川鉄也衆院議員=10日、沖縄県竹富町の竹富島


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与那国町の尾辻吉兼町長(左)と懇談する塩川鉄也衆院議員=8日、沖縄県与那国町の町役場

 小泉内閣が強行しようとしている郵政事業の民営化に対し、全国各地で不安や怒りの声が広がっています。多くの離島を抱える沖縄県でも、大きな懸念が渦巻いています。八重山列島に位置する同県石垣市、与那国、竹富両町で調査した日本共産党の塩川鉄也衆院議員に聞きました。聞き手・北條伸矢記者

毎日船で届け

 ――日本南西端の八重山列島には有人・無人の離島がたくさんあります。

 塩川 十二月でも最低気温は二四度でした。未踏の自然が残る竹富町の西表(いりおもて)島には西表大原、西表島の二つの郵便局があり、いずれも集配局です。

 島の西側を担当している西表島局の那根(なね)操局長の話では、陸続きでも道が通じていない二十四世帯の舟浮(ふなうき)地区や、北に少し離れた三十世帯の鳩間(はとま)島も管轄に入るとのこと。毎日、船で郵便物を届けています。

 局の管轄地域までやって来る民間宅配の下請け業者は二人しかおらず、舟浮や鳩間島までは足を伸ばさない。民間の宅配便も局で預かり、届けることもあるという話でした。

“すき間”埋める

 ――民間ネットワークの“すき間”を郵便局が埋めているわけですね。

 塩川 島の西側にあった農協支所がなくなり、利用者は四十キロ離れた島の東側まで出掛けなければならなくなりました。農協が全県一つに統合された影響です。唯一残る金融機関である郵便局の利用率が高まりました。

 局員は絶滅の危険があるイリオモテヤマネコの生存情報も集め、環境保護に協力しています。

実情顧みない

 ――民営化に対する島の人たちの反応は?

 塩川 沖縄本島から五百キロ離れているのに台湾まで百十キロという最西端の島、与那国町の尾辻吉兼町長は「民営化には断固反対だ」と強い調子で語っていました。島には高校がなく、子どもが大きくなればみんな島外に進学します。

 石垣市の大濱長照市長も「反対する立場から運動している。民営化は国民の声ではない。郵便局が地域で果たしている役割を無視し、離島の実情を顧みないやり方だ」と言っていました。

格差拡大の懸念

 ――民営化賛成の声は皆無だと…。

 塩川 調査に行き、離島における郵便局の存在の大きさを実感しました。

 全国ではこの五年間、民間金融機関の店舗数が18%も減りました。特に農協の減り方が大きい。郵便局は、撤退した民間の肩代わりをしているのです。

 民営化で効率優先になり、料金面でも地方と都会の格差が広がるのではという懸念もあります。

 八重山毎日新聞によると、「民間より割安に」とのうたい文句で郵便小包「ゆうパック」の料金が十月一日から改定されたものの、同一料金帯の九州から沖縄が切り離され、従来より割高感が生まれているそうです。民営化になれば、「離島料金」が設定されないとも限りません。

きずなを結ぶ

 ――印象に残った話は何でしょうか。

 塩川 離島では、子どもを含め家族が別れて暮らしていることが多いのです。年金の受け取り、仕送り、授業料の支払い…。すべて郵便局を使います。竹富町の大盛武町長は「家族のきずなを結ぶ役割を果たしているのが郵便局なんです」と強調していました。

 地域社会・経済を支え、家族の生活を支えている郵便局網やサービスを破壊する民営化をやめさせるため、国会でも奮闘するつもりです。

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