日本共産党

2004年12月26日(日)「しんぶん赤旗」

ウクライナ大統領選 きょう再決選投票

「幅広い勢力で組閣」

ユーシェンコ候補が表明


 【モスクワ=田川実】ウクライナ大統領選挙の再決選投票の野党候補、ユーシェンコ元首相は二十四日夜のテレビ番組で、さまざまな政治勢力からなる新内閣をつくる意向を表明し、ウクライナ共産党(からの参加)も拒否しないと語りました。

 同氏は「組閣はごちゃ混ぜサラダではいけない」としながらも、「共産党から政府で働く人が出ても悪くない。他の会派も同様だ」と述べました。相手候補のヤヌコビッチ首相の政府入りは、否定しています。

 また、十一月選挙の不正への官僚の関与が証明されれば、法にしたがって処罰されると改めて強調しました。

 選挙運動最終日のこの日、同陣営の車約五十台が「友好ツアー」を終えてキエフの独立広場に到着、数千人の支持者の歓声で迎えられました。ツアーは「いま団結の時」をスローガンに、二十一日から首相地盤の東部、南部を宣伝して回っていました。

 一方、ヤヌコビッチ陣営も同日、キエフ市内で約一万人の集会を開催。五輪メダリストや歌手らとともに舞台に登場した首相は、野党系の団体に欧米資金が入っていることを念頭に、「外国の支配を許してはいけない」と演説しました。

 十一月の選挙で不正に利用された不在者、在宅投票カードの発行が今回、大幅に削減されたことから、「投票所に行くのが困難な年配者らを助けよう」とも呼びかけました。



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