日本共産党

2004年12月22日(水)「しんぶん赤旗」

牛肉偽装「粗利は10億」

ハンナン公判 浅田被告が供述


 国のBSE(牛海綿状脳症)対策事業を悪用した牛肉偽装事件で、詐欺や補助金適正化法違反などの罪に問われた食肉大手「ハンナン」元会長浅田満被告(66)の第八回公判が二十一日、大阪地裁(水島和男裁判長)で行われました。検察側が事業の悪用でいくらもうけたのか質問し、同被告は「粗利益で十億円ちょっと」と述べました。

 検察側は不正を働いた動機について追及。「十分資産はあったはず」と浅田被告の資産状況を確認すると、同被告は「預貯金などが十億円」「年収は一億円近く」と答えました。

 浅田被告は動機について「もうけたもうけたといわれるが、業界のためだった」と強弁。水島裁判長に「反省しているように聞こえない。ちゃんと答えてほしい」とたしなめられました。

 浅田被告は、大阪府羽曳野市に二つの豪邸を構えるなど、莫大(ばくだい)な資産を築いています。東京商銀信組をめぐる不正融資事件では、同事件関係者に浅田被告が関連企業を通じて約十億円の資金提供をしていたことも発覚。潤沢な資金を持っていました。



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