2004年12月16日(木)「しんぶん赤旗」
新潟県中越大震災で、日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員、穀田恵二国対委員長・衆院議員、木島日出夫前衆院議員、笠井亮元参院議員、小日向昭一新潟県委員長らは十五日、小千谷市の小千谷総合病院を訪れ、義援金を手渡し、懇談しました。星野徹也理事長、横森忠紘院長が応対。義援金を手渡すと、横森院長が「涙が出そうです」と受け取りました。
![]() 小千谷総合病院の横森院長(右端)、星野理事長(右から2人目)と懇談する小池(左から3人目、左へ)穀田、小日向の各氏ら=15日、新潟・小千谷市 |
同病院は、百十三年の歴史があり、胃の集団検診や、がん検診などを行っており市民病院的な役割を担ってきました。地震での被害総額は、約三億三千七百万円。四棟あるうちの検査棟の一部旧検査棟は、鉄筋の柱が傾くなどしているため、り災証明も「全壊」の判定。建築関係の専門家からも「壊すしかない」といわれています。
同棟には、高額検査機の「MRI」が設置されており、搬出して設置するのにも約一千万円かかるといいます。
今月十三日には、病床は92・3%が復旧しましたが、地震による減収は、十一月は去年同時期に比べ二億円。十二月もこれまでに一億円でており資金繰りも大きな問題になっています。
同病院は市に公的病院では免除されている固定資産税の特別免除を求めています。
懇談では、横森院長が「小千谷市の医療、福祉を担ってきた。公的病院並みの補償を」と訴えました。
小池氏が「公的病院の支援も十分とはいえないが、せめて公的病院並みの支援が実現するよう国にも働きかけていきたい」と話しました。