日本共産党

2004年12月14日(火)「しんぶん赤旗」

ウクライナ

暗殺未遂で捜査再開

医師「野党代表は毒物中毒」


 【モスクワ=田川実】ウクライナ大統領選の野党「われらのウクライナ」候補のユシチェンコ代表(元首相)の顔立ちが中毒症状で激変した問題で、同国検察庁は十一日、暗殺未遂の疑いで捜査を再開しました。ユシチェンコ氏は十二日夜、「政権側の仕業だ」と強調しました。

 ユシチェンコ氏を再検査したオーストリア・ウィーンにある病院の院長は十一日、選挙運動期間中の今年九月初め、同氏に起こった急病の原因が、ダイオキシン中毒と発表しました。前日の同氏の血液検査などで、通常値の千倍の量が検出されたといいます。

 ユシチェンコ陣営は、「生物兵器などによる毒殺未遂の疑いがある」と訴えていましたが、検察当局は十月の大統領選第一回投票前に、ウイルス性の感染症と結論づけ捜査を終えていました。

 ウクライナへの帰国前、ユシチェンコ氏はウィーンで記者会見し、「十四年続いたウクライナの現体制は終わりの日を迎えている。ソ連やベルリンの壁の崩壊に例えられる」と指摘。二十六日のやり直し決選投票での勝利に自信をみせました。



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