日本共産党

2004年12月11日(土)「しんぶん赤旗」

拉致問題での日朝交渉

“志位委員長からいただいた
要望を真摯に受けとめたい”

赤嶺議員質問に 細田官房長官が答弁


 北朝鮮が拉致被害者・横田めぐみさんの「遺骨」として提出した骨が別人のものだった事態を受けて十日、衆院拉致問題特別委員会が開かれました。日本共産党の赤嶺政賢議員は、拉致問題の解決のために、責任を負える立場の人物を交渉の場に立たせるよう北朝鮮政府に求めるべきだとした日本共産党の九日の党首会談での提起を示し、政府の対応をただしました。


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質問する赤嶺政賢衆院議員=10日、衆院拉致問題特別委員会

 答弁にたった細田博之官房長官は、「昨日の党首会談で日本共産党の志位委員長から要望をいただいた。おっしゃるように(北朝鮮側の)交渉当事者が、全ぼうを知っており、問題の解決に責任を負うことができ、権限を持っているのかというと、このようなさまざまな誤った結果、あるいは(「遺骨」問題など)虚偽の結果が出てくると、はなはだ疑問の点がございます。このご要望を真摯(しんし)に受けとめてまいりたい」とのべました。

 赤嶺氏は質問の中で、拉致被害者の尊い人命にかかわる問題で虚偽の「資料」を提出した北朝鮮の不誠実な態度について厳しく抗議し、「きわめて重大で無責任だ」と批判しました。

 その上で、日朝実務者協議の場でも、北朝鮮側の交渉担当者が「拉致にかかわった特殊機関の協力が得られず、調査が難航している」などとのべていることを指摘。志位委員長が、(1)北朝鮮側の交渉当事者を、拉致問題の全ぼうを知っており、問題の解決に責任を負うことができ、権限をもった人物とすること(2)日本側の真相解明活動に、十分な保障をあたえること――の二点を北朝鮮側に求めるよう小泉純一郎首相に申し入れたことについて、政府の見解をただしました。



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