日本共産党

2004年12月7日(火)「しんぶん赤旗」

武装組織が米領事館襲撃

警備員4人を殺害

サウジアラビア


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 【カイロ=小泉大介】サウジアラビア西部、紅海沿岸のジッダの米国総領事館に六日、武装勢力が突入し、警備員四人を殺害し、一時立てこもりました。サウジ内務省は声明で、犯人のうち三人を殺害、二人を拘束したと発表しました。犯人は合計十人前後で、さらに二人が治安部隊に包囲されているとの情報もあります。

 武装勢力突入後、サウジ治安部隊数百人が総領事館を包囲し犯人グループと激しい銃撃戦になりました。

 現地からの報道によると、武装勢力は敷地内に車で突入。総領事館の建物で火災が発生し、大きな黒煙が立ちのぼりました。米政府当局者によれば、米国人職員に死傷者はいないとされます。

 犯人グループがどのような組織かは明らかになっていませんが、イスラム教の聖地メッカとメディナを抱えるサウジでは、米国によるイラク戦争・占領で反米感情が急激に高まっています。米政府はリヤドの大使館やジッダの総領事館をたびたび一時閉鎖してテロや襲撃を警戒していました。

 サウジでは二〇〇三年以来、外国人への襲撃事件が相次いでいます。今年五月、石油産業拠点アルホバルの外国人居住区で起きた襲撃事件では欧米人を含む二十人以上が殺されました。外国公館が大規模な攻撃を受けたのは初めて。



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