2004年12月2日(木)「しんぶん赤旗」
 記者会見する志位和夫委員長＝１日、国会内 |
日本共産党の志位和夫委員長は一日、国会内で定例の記者会見をおこない、野党三党が同日、会期延長を衆院議長に申し入れたことに関連し、「イラク派兵と『政治とカネ』の問題は、今国会が始まる最初から大きな問題だった。しかし、両方とも小泉内閣はまともな説明責任を果たしていない。このまま会期末を迎えることは許されない」と指摘。「会期を延長して、国民の前で問題点の糾明をつくし、国会の責任を果たすことが強く求められている」とのべました。
イラク問題について志位氏は、「イラク全体の情勢、その中で自衛隊の派兵に固執することがどんな結果をもたらすかを、国民の前で明らかにすることが必要だ」と指摘。とくにファルージャでの米軍の攻撃について、「人道上の大惨事であり、国際人道法に反する戦争犯罪だ。これを“成功させるべきだ”と支持している日本の軍隊が駐留をつづけることは、イラク国民全体を敵に回し、取り返しのつかない泥沼にアメリカといっしょに沈んでいくことを意味する」とのべ、「この重大な意味を明らかにして、撤退という結論を出すべきだ」と強調しました。
また、一億円ヤミ献金事件では、橋本龍太郎元首相の衆院政治倫理審査会での「弁明」について、「“事実だろうが記憶にない”というのは、およそ常識では考えられない」と批判しました。
さらに、旧橋本派の政治資金の繰越金が、「それほどない」と聞いて「驚いた」とした橋本氏の発言について、「政治資金収支報告書との関係でまったくデタラメをやっていたということを意味し、ヤミ金を常習的に流していたという重大な発言だ」と指摘。「こういう発言が政倫審という責任が問われない密室の場でのべられて、それで幕引きとはいかない」として、「必要な会期を延長し、証人喚問の実現など真相解明に一歩ふみださなければ、国会としての責任を果たすことにならない」と強調しました。
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