日本共産党

2004年11月28日(日)「しんぶん赤旗」

米軍

ファルージャ攻撃継続

しらみつぶしに家屋襲撃


 【カイロ=小泉大介】イラクの首都バグダッド中心部で二十七日午前、道路わきに仕掛けられた爆弾の爆発でイラク人二人が死亡し、十五人が負傷しました。現地からの報道によると、首都北方六十キロのアルハリスで同日、約百人の武装勢力が警察署を襲撃し米軍やイラク治安部隊と交戦。庁舎建物を一時占拠しました。

 一方、米軍は中部ファルージャへの総攻撃を現在も継続しています。アラブ首長国連邦の衛星テレビ・アルアラビアは二十七日、「がれきの下にはまだ多数の死体が存在しており、死臭が漂っている」と現地の様子を伝えました。米軍は同地でしらみつぶしの家屋襲撃、捜索などを行っています。同軍司令官は二十六日、「約半分の家屋が片付いた」と述べました。

 ファルージャでは住民が大量虐殺される一方で、米軍兵士の死傷者も急増しています。同軍は二十六日、ファルージャで作戦中の海兵隊員二人が武装勢力の攻撃により死亡したと発表しました。

 ロイター通信によると、イラクでの作戦で今月死亡した米兵は二十六日までに百十人に達し、今年四月の百三十五人に次ぐ規模となっています。昨年三月のイラク戦争開戦以降の死者は千二百三十三人に上っています。

 また、米軍は二十七日、北部の都市モスルで十七人以上の遺体を発見したと発表しました。同市で過去二週間に見つかった遺体はこれで五十以上にのぼることになります。米軍は遺体は米軍に対する抵抗勢力のものと見ています。



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