日本共産党

2004年11月28日(日)「しんぶん赤旗」

“自民が合意求めれば改憲すすむ”

民主党憲法調査会長が発言


 民主党の枝野幸男党憲法調査会長は二十七日、東京・千代田区内で開かれた憲法改定にかんするシンポジウムで改憲実現の見通しについて「自民党が憲法を本当に変えようとするなら、改正に必要なところから(民主党との)合意をとっていこうと思った瞬間にすべての改憲へのシナリオがはじまる」とのべ、自民党から民主党へ共同の改憲案の作成作業を呼びかけるべきだとの考えを示しました。

 枝野氏は、先ごろ公表された自民党憲法調査会の改憲大綱草案が「全条文改正」にわたる内容になっている点にも言及し「自民党は憲法改正をしたくないのではないか。民主党が反対するから憲法改正できないという構図をつくりたいのだ」とも語り、民主党との合意形成を優先しない自民党の姿勢を批判しました。

 同じ会合に出席した前原誠司衆院議員(同党「明日の内閣」防衛担当)も自民党改憲大綱原案に触れ「自民党が本気で憲法改正したがっているのか疑問だ」としたうえで「(自民党原案のように)非核三原則を憲法に書き込む必要はない」としました。

 前原氏は改憲の必要性について「米軍再編成のなかで日米安保再定義ないし、将来的な日米安保(条約)改定を想定した憲法改正を考えておかなくてはならない」として、日米軍事同盟路線の強化にそった改憲の必要性を強調しました。



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