日本共産党

2004年11月24日(水)「しんぶん赤旗」

ウクライナ

大統領選結果で緊迫

野党側 不正訴え10万人集会


 【モスクワ=田川実】二十一日に決選投票が行われたウクライナ大統領選挙では、現クチマ大統領の後継のヤヌコビッチ候補(首相)が二十二日に当選確実とされましたが、対立候補の野党指導者ユシチェンコ候補(元首相)が不正投票があったと非難を強めています。

 ユシチェンコ陣営は同日夜と二十三日に首都キエフで抗議集会・行動を行い、いずれも十万人規模となりました。これに治安機関が警告を発するなど、情勢は緊迫しています。二十三日午後には、選挙の開票問題を討議する緊急議会が開催されました。

 選挙の混乱には、ヤヌコビッチ氏の親ロシア路線か、ユシチェンコ氏の親欧米路線かの、国づくりの方向をめぐる対立がからんでいます。

 開票率99・5%の段階でヤヌコビッチ氏は49・4%を獲得し、46・7%のユシチェンコ氏に3ポイント弱の差をつけて勝利を確実にしたとされます。

 野党連合「われらのウクライナ」のユシチェンコ候補は、中央選管の集計に不正があったと主張。全土で計一万一千件の選挙違反が記録され、第一回投票の五倍に上ったと政権側の不正を非難しました。同陣営では、緊急招集される議会に選挙結果の見直しを要求。議事堂や中央選管ビルへのデモも行う構えです。

 キエフの市議会も選挙結果を認めないと決議。西部リビウの市議会はユシチェンコ氏を大統領と認定すると発表しました。

 ウクライナの検察当局や内務省、情報機関は二十二日夜、「あらゆる不法行為を断固かつ早急に終了させる用意がある」とする共同声明を発表しました。

 ヤヌコビッチ首相は同日夜、テレビで演説して国民に「和解と団結」を訴えるとともに、「バリケードを築くよう扇動する政治家は理解できない」とユシチェンコ氏を非難しました。

 現政権との関係を強化してきたロシアのプーチン大統領は同日、訪問先のブラジルからヤヌコビッチ氏に祝賀メッセージを送りました。ロシアなど旧ソ連各国の監視団は、「選挙は正常に行われた」と発表しました。しかし、欧州安保協力機構(OSCE)の監視団は「民主的選挙の基準に達していない」と批判しました。



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