2004年11月24日(水)「しんぶん赤旗」
死者四十人、重軽傷者二千八百五十九人を出した新潟県中越地震の発生から二十三日で一カ月目を迎えました。被災地では復興と再建に向けた動きが本格化する中、追悼の一日となりました。小千谷市の合同追悼式。市立東山小学校の児童三人の遺影を前に、六年生の星野あずささん(12)は「学校も始まったよ。元気だから心配しないでね」「わたしたちも忘れないから、三人もわたしたちを見ていてね。さみしいけどお別れするね。さようなら」と、声を詰まらせながら、お別れの言葉を掛けました。
地震で倒壊した家屋の下敷きになり、六年生二人と五年生一人が亡くなりました。
参列した東山小の座間誠一校長(56)は「夢いっぱいの子どもたちがかわいそうで、残念で仕方ありません」と沈痛な表情でした。
遺族を代表してあいさつした星野剛さん(48)は、「遺族にはこれから長い時間が必要だろう。六年生のお兄さん、お姉さんと一緒に天国へ行ったから、三人で仲良くやっているだろう」と語りました。