2004年11月20日(土)「しんぶん赤旗」
大阪府羽曳野市の市民でつくる「ハンナン言いなり市政を許さない市民の会」の四百三十六人が十九日、羽曳野市を相手取って、牛肉偽装事件で起訴され公判中の浅田満被告(65)が代表のハンナン側と市が交わした土地の賃貸契約や「等価交換」契約は無効であるとして、損害約一億四千五百万円の支払いを求める住民訴訟を大阪地裁に起こしました。
問題の賃貸契約は、“浅田御殿”といわれた聊娯亭(りょうごてい)の敷地のうち千坪のもの。市の財産区財産だったこの土地を一九九九年、当時の管理者であった福谷剛蔵市長が、通常の百五十分の一以下、月一万円という超安値の借地料で貸していたとしています。
「等価交換」したとされるのは、聊娯亭の敷地の一部。市の千九百六十三平方メートルの土地と、ハンナン関連企業の七百十五平方メートルの土地を「交換」していました。
訴えは、これらの土地の賃貸借契約や交換契約はいずれも無効で、市がこうむった損害合計約一億四千五百二十二万円の支払いと、今後土地を明渡すまでの遅延利息を請求しています。