日本共産党

2004年11月18日(木)「しんぶん赤旗」

観劇まで尾行対象

公安警察

国公法弾圧事件公判で尋問


 休日に職務と無関係な居住地で「しんぶん赤旗」号外などを配布したとして社会保険庁職員の堀越明男さんが国家公務員法違反(政治活動の制限)だとして不当に起訴されている事件の第四回公判が十七日、東京地裁刑事第二部(中谷雄二郎裁判長)で開かれました。前回にひきつづき警視庁公安部の寺田守孝警部の証人尋問。このなかで警視庁公安部が堀越さんにたいし事件の捜査をこえた大掛かりな尾行をおこない、日本共産党に打撃を与えようとしていたことなどが浮き彫りになりました。

 寺田証人は、同事件の現場責任者で堀越さんの尾行・監視を続けてきた人物。弁護側の反対尋問のなかで寺田証人は、堀越さんにたいし昨年から今年にかけ長期間、尾行をおこなってきたことを認めました。

 尾行には、多いときで捜査員十一人を動員。自動車四台使ったほか、ビデオカメラやカメラなどで密かに撮影までしていました。

 尾行は堀越さんがビラ配布している時だでけなく、通勤時や友人らと観劇や居酒屋にいった際など捜査とは無関係なプライバシーまでさぐる徹底したものでした。

 寺田証人は、日本共産党の鞠子勝彦区議(東京・中央区)やその夫人なども、共犯の疑いをもって捜査をしていた、と証言。日本共産党千代田地区委員会事務所の捜索など国公法を乱用し、堀越さんだけでなく日本共産党に打撃を与えようとしていたことが明らかになりました。

 弁護側は、国公法違反というのが行政の中立性を侵すというならなぜ、本人に警告するなり、勤務先の社会保険庁に伝えるなどしなかったのかと追及。寺田証人は「事件として立件する方針だった」とのべ、警視庁公安部が当初から事件として立件する意図があったことを認めました。



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