2004年11月17日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の紙智子参院議員と高橋千鶴子、塩川鉄也両衆院議員は十五日、群馬県の甘楽(かんら)・富岡地域で農業視察をおこないました。
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同地域は、甘楽富岡農協を中心にして専業農家だけでなく女性、高齢農家や兼業農家の力を積極的に引き出しています。少量多品目の野菜栽培を広げ、同農協の直売店や都内量販店内の販売コーナー(インショップ)で新鮮野菜や農産加工品を販売し作り手を増やしています。
この活動は、NHKと農協中央会が実施している第三十回日本農業賞を受賞しています。
同農協の営業事業本部を訪ねた一行は、吉田正一本部長と懇談。吉田本部長は、同地域の主力だった養蚕とコンニャクが輸入自由化で大打撃をうけ、大規模産地づくりも失敗したことから、地域にあった方法として「自給的農家や女性、高齢者の力をひきだす基本路線を一九九七年に確立した」と説明しました。
富岡市では、黛信夫助役や農林課の職員が応対。黛助役は「高齢者がはりあいをもって農業をすることが、他の地域よりも医療費が少なくなることにつながっていると思う」と、社会的な効果を紹介しました。
紙、高橋両議員は、作物を拡大する高齢農家グループと懇談し、「政府は大規模農家だけを“担い手”として限定しようとしているが、小さいからダメという路線でなく、地域の力を生かすとりくみはすばらしい」と感想を語っていました。
この視察には党国会議員団群馬事務所の小笠原真明所長らが参加しました。