日本共産党

2004年11月16日(火)「しんぶん赤旗」

新潟中越地震 「家が傾いてないか不安」

一級建築士が耐震調査

日本共産党の救援センター 要望あった住宅に派遣


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ゴルフボールで床の傾きを調べる1級建築士の瀧本至さん(右)。その様子を心配そうに見つめる品川洋さん=15日、新潟・長岡市青葉台

 新潟県中越地震で、日本共産党全国救援センター(長岡市)は十五日、奈良県からボランティアとして参加した一級建築士の瀧本至さん(54)を、耐震調査の要望のあった住宅に派遣しました。

 耐震診断の資格をもつ瀧本さんは、奈良を前夜十一時に出発し、十五日午前九時すぎ、救援センターに到着。到着後すぐに要望のあった家屋をまわり、午後四時すぎには帰途につく、ハードスケジュールでした。

 派遣先は、長岡市三軒と小千谷市二軒。被災地は一部、建物の損傷の調査が終わっていません。

 最初に訪れた長岡市青葉台の品川洋さん(64)、トヨ子さん(64)夫妻宅(築七年)では、玄関であいさつをしている最中に「グラグラ、グラ」と余震があり、トヨ子さんは「キャー」。

ドアが自然に閉まる現象が

 青葉台は、造成地がもともと傾斜地になっていた所。品川さんは被災後、家のドアが自然に閉まる現象を不思議に思っていました。「家が傾いているのではないか。不安でしかたありません」(トヨ子さん)。

 「ピンポン玉か何か、丸いものはありませんか」。トヨ子さんが持ってきたゴルフボールを瀧本さんが床に置くと、台所から玄関に向かって、ボールが転がりました。検証の結果は、床の一部が傾斜。対策は「床下から束(つか=垂直に支える柱)を上げれば直せる」(瀧本さん)。

 洋さんは「あぁ、良かった。余震が収まるまで手を付けられませんが、気が楽になりました」。

茶の間補強で大きい筋交い

 父が大工だったという同市前島町の平沢守さん(64)、芳子さん(61)夫妻宅(築三十四年)は、雪対策が施された伝統工法が使われている頑丈なつくり。しかし床は「デコボコ。住んでいけるのかな」(芳子さん)。大工の手で応急処置がされていましたが、茶の間は何本もの補強のための大きい筋交いが足されていました。瀧本さんは「ここまでしなくても大丈夫です。余震が収まったら、居住空間を住みやすいように、大工さんにやりかえてもらってください」。床は、束を上げれば解決することがわかりました。

 すべての診断を終えて瀧本さんは「耐震診断の実地は、資格を取って初めてでしたが、役に立てたと思います」と話していました。



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