2004年11月16日(火)「しんぶん赤旗」
北海道のB型肝炎患者五人が、B型肝炎に感染したのは集団予防接種で注射針や筒を連続して使用したためだとして国に損害賠償を求めた裁判の最高裁上告審判決の勝利を目指す集いが十五日、東京・霞が関の弁護士会館で開かれました。日本肝臓病患者団体協議会の主催。
札幌高裁は今年一月、B型肝炎感染と予防接種の因果関係を初めて認め、国に総額一千六百五十万円の賠償を認めた判決を出しましたが、国はその責任を認めず、最高裁に上告しています。
集いは、原告弁護団の奥泉尚洋弁護士が札幌高裁判決の意義にふれ「最高裁で勝利しなければ国の肝炎対策は進まない」とのべました。
「判決をどう受け止め、どう生かすか」について原告の木村伸一さん、弁護団の尾崎英雄弁護士、支える会の国中るみ子事務局長、井上尚直・日本肝臓病患者団体協議会常任幹事の四人が発言し、パネルディスカッションしました。
木村さんは「提訴してから十六年にもなり一日も早く解決してほしい。なぜ肝炎になったのか証明し、国の責任を明らかにしたい」と訴えました。日本共産党の小池晃参院議員がメッセージを寄せました。