2004年11月9日(火)「しんぶん赤旗」
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新潟県中越地震で土砂崩れに巻き込まれ、地震から十六日目に遺体が収容された皆川真優ちゃん(3っ)のお別れの会が八日午前、同県魚沼市の自宅で行われました。父親の学さん(37)が「これからちゃんと天国に送り届けます」とあいさつ。救出された弟の優太ちゃん(2っ)も姿を見せ、手におもちゃを持ち、無邪気に走り回っていました。
真優ちゃんは親族や近所の住民、同じクラスの園児約二十人らに見送られ出棺。途中、しゃがみこんでしまう園児もいましたが、最後には立ち上がって手を合わせ、別れを惜しみました。
見送った近所の主婦(72)は「よく家の前で遊んでいる姿を見ていた。切なくて(遺族に)掛ける言葉がない」と涙を見せました。