日本共産党

2004年11月3日(水)「しんぶん赤旗」

「9条変えないで」44%

高校生の憲法意識調査

「変えるべきだ」は12%

日高教


グラフ

 日高教(日本高等学校教職員組合、全教加盟)は二日までに、「二〇〇四年度高校生憲法意識調査のまとめ」を発表しました。

 イラク戦争や自衛隊派兵、改憲の動きなど「戦争と平和」の問題が現実的課題となっており、高校生が憲法とのかかわりで社会をどうとらえているかを重点に調べたものです。二十七道府県四政令市、百六校の生徒九千人から回答を得ました。

 憲法九条を「変えないほうがよい」43・9%に対して、「変えるほうがよい」は11・9%、「わからない」は43・3%でした。「変えないほうがよい」が七割を超えた数校について検討したところ、憲法教育を教育課程に位置づけている学校や、近くに米軍基地がある学校などであることがわかりました。

 「日本の平和は何によって守られていると思いますか」の問い(二つまで選択)には、「戦争放棄の憲法が守られているから」が67・2%でトップ、「日米安全保障条約(軍事同盟)があるから」が51・0%でした。イラクへの自衛隊派兵には「反対」が44・6%、「賛成」は24・3%、「わからない」は30・2%でした。

 憲法を読んだことがあるかとの問いには、「全文読んだ」は2・4%。「いくつかの条文を読んだ」が78・2%、「まったく読んだことがない」が19・2%となっています。

憲法と安保の矛盾に葛藤も

 小澤彰一書記次長の話 高校生にとって、戦争が従来より具体的に、身近な問題になっています。憲法と安保条約という矛盾した現実を目の当たりにして、どのように解釈したらいいのかと葛藤(かっとう)していることがわかりました。今回の調査を今後の平和教育に活用していきたい。



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