日本共産党

2004年11月1日(月)「しんぶん赤旗」

米軍攻撃激化でイラク緊迫

自動車爆弾 相次ぐ

バグダッド TV支局で7人死亡


 【カイロ=小泉大介】イラク駐留多国籍軍を主導する米軍は三十日もイラク中部ファルージャに、戦車や戦闘機による攻撃を行いました。前日、米海兵隊副司令官はファルージャ総攻撃が近いと言明しており、情勢は緊迫しています。

 米軍の攻撃に対する現地の武装勢力の反撃が強まっています。

 ファルージャ(アンバル州)東方では三十日、米海兵隊の車列近くで爆弾を積んだ車が爆発し、海兵隊員八人が死亡しました。アンバル州ではこの日、ほかに海兵隊員九人が戦闘で負傷しています。一日で米軍にこれだけの死傷者が出たのは、今年五月二日、九人が死亡して以来の規模。昨年三月のイラク戦争開戦以来の米兵死者は千百二十人に達しました。

 また首都バグダッド南方約四十キロのハスワでは同日、米軍が道路に仕掛けられた爆弾の攻撃を受け、救援にかけつけたイラク国家警備隊が銃を乱射、小型バスやワゴン車に乗っていたイラク人十四人が死亡、十人が負傷する事態も発生しました。

 さらにバグダッドでは三十日、マンスール地区にあるアラブ首長国連邦の衛星テレビ・アルアラビアの支局建物の駐車場で自動車爆弾が爆発し、同テレビ局員を含む七人が死亡、十九人が負傷しました。

 爆発が同テレビを標的にしたものとすれば、報道機関を狙ったテロとしては過去最大規模のもの。同事件に関しては、「一九二〇年革命旅団」を名乗る勢力がウェブサイトで「アラビア語をしゃべる米国のスパイの建物を破壊した」などとする犯行声明を出しました。



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