日本共産党

2004年10月30日(土)「しんぶん赤旗」

雪の前に家直したいが…

新潟中越地震被災者50人インタビュー


 野菜不足、のどのかぜ。そして住まいはどうなるか――。本紙取材団が二十九日に行った被災者五十人インタビューで、特徴的に語られたのは、これらの言葉でした。被災者は、いつになったら自宅や仮設住宅で暮らせるのか、という思いをつのらせています。


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不安をかかえ、寒さに耐える避難所のお年寄り=29日、新潟県長岡市高齢者センター

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ゲーム、折り紙、おんぶごっこ。子どもたちの遊ぶ姿が避難所に明るさを取り戻します=29日、新潟県長岡市

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避難所で温かい汁物を配るボランティアたち=29日、新潟県小千谷市

余震怖くて家に帰れない

 「余震がなければ…」。十日町市の岩田チイさん(65)は「余震が怖い。中は手つかず」といい、ほしいものですら「恐怖が残っていて考えられない」と話しました。

 長岡市内の体育館に避難する会社員の男性(40)は一度家に帰りましたが、二十七日の余震で避難所に舞い戻りました。「恐怖。余震がきたらまた元に戻ってしまう」。長岡市ではまだ住める家屋が多く、「余震がなければ不便でも帰る。あんな大きいのが何度もきたから」(七十一歳女性)などの声も聞かれました。

住宅修理費用 どうしたら

 被害の大きかった小千谷市では、住宅への不安が大きいのが特徴です。避難所の期限が伝わり、車中生活の疲れがたまってきています。「寒さに向かうから住むところが一番にほしい」「『危険』の赤紙をはるなら、仮設に入居させてほしい」という声が特徴的です。五十一歳の会社員は「豪雪地帯なので、雪が降ると家が壊れるのではないか心配。それまでになんとか家を修築したいが、できるかどうか」と不安を口にしました。

 住まいの確保とともに起き上がっているのが経済的な不安です。

 「家の修理費用が大変」と小千谷市の和田正吾さん(58)=鉄工所勤務=はこぼしました。「柱が動いたところは直さないとつぶれる危険がある。個人でお金を出すのはきつい」(十日町の建設大工)。長岡市柿地区の小学校に避難する井口明夫さん(70)は「家は土台にひびが入り、基礎がずれている。直すのに、行政からどういうふうに援助してもらえるか。経済的に大変になる。それをずーっと気に病んでいるんです」と話しました。家の修理への行政の援助を口にする人は多数いました。

かぜぎみ リンゴ食べたい

 食料は避難所には行き届いていますが、おにぎりやパンがほとんどで「わがままいうなら生野菜がほしい」「刻んだキャベツでも食べたい」「リンゴとか、野菜類がとにかく不足」が共通した声になっています。

 かぜ、とくにのどの痛みを覚えた人も多数にのぼりました。「夜にせきがでるようになった」(小千谷市体育館の女子中学生)。「おとといからのどが痛い。まわりで子どもがコン、コンとやっている」(長岡市の主婦)。「かぜがはやっている」という人もいます。

助け合いに思わず涙ぐむ

 設問にはないのに、ボランティアに助かっている、知り合い同士で助け合っていると話してくれる人もいました。「阪神大震災のお礼に兵庫から来ている、とても親切なお医者さんがいます」とは長岡市で避難する高津チタさん(78)。同市の保母(46)は「知り合いが、おじいちゃん、おばあちゃんはおにぎりが食べづらいだろうからと、おかゆにして避難所に持ってきてくれたんです。みんなで助け合う気持ちがある」と涙ぐんで話しました。



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