日本共産党

2004年10月27日(水)「しんぶん赤旗」

関電記録改ざん新たに14件

火力発電所 機器の摩耗を隠す


 関西電力の藤洋作社長は二十六日の記者会見で、火力発電所の検査記録を社員が改ざんしていた問題に関する最終調査結果を発表しました。記録書き換えなど悪質なケースはこれまでに判明している分も含め計百一件に達し、誤記など「うっかりミス」も含めると問題の個所は計八千百六十三件となりました。

 藤社長はこの問題で七月に、月額報酬の二割を一カ月間返上しました。しかし、改ざん問題拡大の責任を取って、同報酬をさらに一カ月間二割カットするなど、計三十九人の幹部や現場担当者らに報酬削減などの処分を行う方針を表明しました。

 同社は美浜原発3号機で蒸気噴出事故を起こすなど不祥事が相次いでいます。しかし、藤社長は「信頼回復がわたしの使命」とし、引責辞任は否定しました。

 最終調査によると、新たな改ざんが南港発電所(大阪市)、御坊発電所(和歌山県御坊市)など五カ所で、計十四件見つかりました。各機器の摩耗などの進み具合が規定の範囲内に収まっていなかった際に、基準を満たすうその数値を書き込んでいました。



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