日本共産党

2004年10月26日(火)「しんぶん赤旗」

東京・荒川の贈賄容疑企業

自、公、民にも献金

98−02年


 東京・荒川区で、前区長に百五十万円のわいろを贈った贈賄容疑で前社長が逮捕されたビルメンテナンス会社、新光ビルシステム(本社・東京都文京区)が、一九九八年から二〇〇二年の五年間に自民党、民主党、公明党議員の都内の政治団体に合わせて六百五十九万円を献金していたことが二十五日、本紙の調査で明らかになりました。衆院選や都議選で受けた陣中見舞いを政党支部の献金として処理しているケースもあります。

 自民党は伊藤公介、鳩山邦夫衆院議員、保坂三蔵参院議員、深谷隆司元衆院議員と、都議七人(内田茂、中屋文孝、小山敏雄、高島直樹、大西英男、吉原修=現職、花川与惣太=当時、現北区長=の各氏)が代表の党支部と政治資金管理団体が、同社から合計四百八十七万円の献金をうけました。

 都議・前都議五人が代表の自民党支部は、二〇〇一年都議選の期間中や直後に同社から各三十万円を受けました。内田、高島、大西、花川各氏が代表の党支部は、集めた企業献金などを候補者本人や選挙事務所、後援会に支出しています。「陣中見舞いを党支部への寄付として記載した」と認める人もいます。

 自民党北区第2支部は陣中見舞いなどを同社に返却しており、花川氏の後援会が九九年にうけた五十万円も本紙の指摘を受け、二十五日に返却しました。

 民主党東京都連は二〇〇〇年の衆院選前に開いた躍進パーティーで、同社から百万円を受けとりました。同党東京都第12区総支部(支部長・藤田幸久衆院議員)が同年の衆院選前と期間中に計三十万円の献金を受け、同第15区総支部も衆院選挙中に二十万円の陣中見舞いを受けました。

 公明党は前荒川区議の後援会が、九九年区議選時に十万円の陣中見舞いを受けました。



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